長年悩まされていた赤くただれた湿疹、高学年にもかかわらず改善していなかったおねしょが気になりこちらにお世話になりました。先生の治療はとてもシンプルなもので、毎回最初に体全体をくまなくチェックされ、後にベッドで治療をし、また再び体をチェックして終わるというものです。最初は聞きなれない言葉が飛び交い時間も短く、先生のやさしくなでるようなタッチを拝見し、不思議な印象を受けました。ただその先生のソフトなタッチ1つで子供は体に大きな違いを体感している様子でしたので、何か変わる期待が持てそうな気がしていました。
長年のトラブルであったこともあり、一朝一夕に治るものではないという思いがありましたので、最初は週に1回のペースからスタートし、徐々に2週に1回、現在は忘れない程度に月1回くらいで継続して通っています。
途中の経過は詳しくは忘れましたが、半年以降は湿疹はプツプツと若干跡が残る程度、おねしょに至っては全くしなくなりました。おねしょに関しては途中治療を受けた当日に普段以上のおねしょになってしまうという時期がしばらく続いていましたが、こちらの治療院に足を運び、先生とお話することで不思議な安心感を頂き、通い続けることが出来たように思います。
先生と受付の奥様との時間は私たち親子にとって癒しの時間でもあります。これからも続けて通いたいです。
患者さんは小学校5年生(11歳)の男子児童です。
「湿疹」、「花粉症」、「おねしょ」で来院されました。
病院では皮膚疾患は皮膚科、花粉症は耳鼻科、夜尿症は小児科あるいは泌尿器科と担当が変わりますが、当院では体全体の状態が整えば治療効果は全身におよぶと考えます。ですからどこの部位の疾患でも、そこの状態を詳細に観察し、さらに上位の治療箇所を求め、そして究極の最上位部位である腰椎5番を微細に調整します。
「湿疹」は生後1~2か月から発症し、首、肘、膝の裏の柔らかいところが赤くただれた状態でした。「湿疹」は種類、原因ごとに細かく分類されていますが、ここでは皮膚に様々な炎症が出ている状態を指します。痒いので夜間就寝中にかいてしまうので余計炎症がひどくなってしまうようです。
特にあごの下の首の部分は赤くただれて見るからに痒そうです。4回目の治療のときには、まだ痒みはあるものの一番目立っていたあごの下の赤みが少し減ってきました。
ちょうどこの頃(2月初旬)、花粉の影響で「目がかゆい、鼻水・くしゃみが出る」という症状が出始めました。この患者さんは6歳の頃から花粉症の症状が出始めたそうです。皮膚疾患がある人は、花粉の時期に皮膚の状態が悪化する人が多いようです。
8回目の治療の時には、あのあごの赤い湿疹が大分良くなってきました。
「皮膚疾患」・「花粉症」と並行して「夜尿症」の治療もしました。病院では5~6歳以上の夜尿を「夜尿症」、それ以下の年齢の夜尿を「おねしょ」と呼びます。またさらに原因ごとに細かく分類されます。
膀胱の機能が未熟、膀胱・腎臓の病気、ホルモンバランスの不調、心理的なストレス、その他の基礎疾患といった具合にです。
当院ではまず器質的なものをよく診るようにしています。泌尿器を収容している骨盤のどこかに歪み・微細骨折がないか
よく調べます。これらがあると血流が極端に悪くなり、臓器の機能が低下するからです。
この患者さんは小学校高学年、そろそろ中学生といった年頃でしたので、親御さんはもちろん本人も相当気になっていたと思います。治療開始後10回目頃から少しずつ変化が出始めました。毎夜のようにしていたおねしょが無い日がでてきたのです。
各症状が改善し始めてからは週に一度の通院が2週に一度の通院になり、現在ではたまにメンテナンスの為に通院しています。当院では「皮膚疾患」「花粉症」の症例は豊富ですが、「夜尿症」の症例はまだそれほど多くはありません。さらなる勉強が必要です。
この患者さんは小学校3年生から約2年間にわたって「歯並びの矯正」をしていたそうです。当院では、「歯並びの矯正」が原因で体調不良になった小学生を何人か診てきました。「矯正」が回復力を妨げるようです。この患者さんも「歯並びの矯正」に対する治療をしながらの施術でした。